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川口 英一(平成8年度修了) 勤務先:東京電力株式会社
学生の皆さんは大学を卒業後、社会で役に立つ志を持って勉学に励まれているものと思います。私はそうありませんでしたが(笑)。就職の状況は景気の善し悪しでかなり左右されるものと思います。また景気の状況によっては、転職を選択せざるを得ない、または転職したいという状況から、都市システム工学科で学んでいる分野以外の仕事に就く可能性も後にあるかもしれません。私がこうした前文をお話したのも、私が建設から情報システムに社内転職したことにあります。
それでは、私の経歴と大学との関係についてお話をさせて頂きますと、まず入社して初めての勤務地は、千葉県にある富津火力発電所の土木グループでした。火力発電所の増設工事の内、冷却水の取放水土木設備の建設に携わることとなりました。私が勤務する東京電力の仕事の魅力としては、企画から設計、現場作業まで全てに携わることができることだと考えます。初めての業務で大学で学んだことを生かすことができました。それは放水路の水位を計算するために、ベルヌーイの定理を用いて計算したり、温排水の環境アセスメントのために研究所に模型を作成し、実際に水を流し、水の流れがどのように拡散するかを調査しました。その後、詳細設計、積算が終わり、建設が始まります。建設は請負でゼネコン各社が実施する訳ですが、品質検査、安全パトロール、設計変更への対応等非常に忙しく、あっという間に時が過ぎました。私が転職を考え始めたのはその忙しい時期です。何故なら、電力需要も頭打ちとなり、建設業務が減ることにより、建設部を対象に社内転職が推進されたからです。そうした流れに流されつつも、次の転勤箇所である群馬と長野県にある神流川水力建設所の勤務となります。そこでは、社内転職を考慮に入れつつ、建設業務を半分、システム管理者の業務を半分していました。建設業務では、ダム建設に伴う河川の水質管理等の環境測定に携わり、システム管理では、PCのアドミニストレーターの業務ならびにISO取得に伴う文書管理Webデータベースの作成に携わりました。そうした中、社内にある“人材公募”という制度を利用し、システム企画部へ異動しました。私が社内転職を決心した理由に、東京電力という大船に乗らず、社会での自分の力を知りたいと思い、人材公募で、子会社のテプコシステムズへ出向し、東京電力以外の一般市場のGIS(Geographic Information System)の業務を行い、いかに日本の社会で新規参入が難しいかを経験しましたが、甲斐あって、とある県の統合型GISやとある市の防災GISを納入しました。その後、本店のシステム企画部を経て、現在埼玉支店の情報システムグループで仕事をしています。結果、土木を約5年、情報システムで約5年仕事をしています。
私が就職してから学んだものは、①プロフェッショナルであり続けるよう努力すること、それも一つの分野ではなく、二つくらいは他の人より秀でるくらいでないとダメだということ。②様々な業務を経験し、プロフェッショナルになることで、他分野での応用が利くということ。③多くの業務は、企画、設計、作成、維持という流れから成り立っており、仕事は相通ずるものがあるということ、です。
今の日本は皆さんのような新しい考え、発想の持ち主を求めていると思いますので、継続して色々なことにチャレンジして頂きたいと思います。

 
小林 卓也(平成6年度修了) 勤務先:(独)日本原子力研究開発機構
私は現在、海洋中における物質の循環機構、つまり海洋中に存在する物質がどのような状態で存在し、そしてどのように移行するのか?を数値計算によって解明する研究に従事しています。具体的には、スパコンの中に海を再現し、物質の移行挙動を詳細に追跡するため、海水や物質等の存在状態の変化を記述する物理・化学過程を満足させる支配方程式を導出し、計算を実行させるプログラムを開発し、それらを用いて影響評価解析を実施しています。
修士課程では、数値計算によって東京湾における海水の循環機構を解明する研究に没頭しました。現在の職場で進めている研究のベースとなるものを大学院時代に築いたことになります。当時は、図書館や指導教官の部屋にある文献を読み漁り、知識の吸収に努めていたと思います。学部時代は土木系学科の特色もあり、様々な分野を広く浅く学び、専門分野の入口を眺めました。学際的な領域の研究を進めるにあたり、現在その知識が大変役立っています。
大学時代は自由な時間が沢山あります。勉強、スポーツ、アルバイトなど何でも構いませんが、様々な経験を通して多くの人と出会い、有意義な時間を過ごして下さい。また、工学部がある日立市は、美しい海岸と山並みに囲まれています。豊かな自然を感じながら学生生活を送るという贅沢を日立キャンパスでは満喫することができます。
 
小島 淳(平成9年度修了) 勤務先:八千代エンジニヤリング株式会社
会社に入社してこの3月で11年になります。その間に、一度の転勤、3度の担当業務内容の変更がありました。担当した内容と期間は、
・ 下水道施設の設計:1年6カ月
・ 道路構造物の設計:6ヶ月
・ 河川計画    :6ヶ月
・ 鉄道構造物の設計:8年6ヵ月
です。総合コンサルであるため、地方の支店では自分の専門分野だけの仕事ではなく、さまざまな分野の仕事をせざるを得ませんでしたが、本社では専門分野を中心とした仕事をしています。
今までの自分の経験から言うと、これから就職活動をする人には、研究室を決める時点で将来自分が進む分野を決めてそれ以外の分野のことに無関心にならずにいてもらいたいと思います。自分の専門分野を深く追求することは大切ですが、就職してどんな仕事に就くかは自分では決められないのです。就職してからもきっと役に立つはずです。
 
沼田直子(平成10年度卒業) 勤務先:茨城県土木部

小さいころの夢は保育士だった私ですが、高校生になり、環境問題に興味を持ったことから理系を選択し、人と地球に優しい都市を作ってみたいと考えるようになりました。しかし、どんなところで勉強をすればこのような道に進めるのかわからず、手当たりしだいに学部を探したところ、茨城大学に「都市システム工学科」という学科が存在することを知りました。
大学では、土木に必要な基礎的な分野から、都市システムという応用的な分野まで、幅広く勉強することができ、公務員となった今でも大学時代に勉強した内容がとても役に立っています。
大学では、知識だけではなく、素晴らしい恩師、かけがえのない友人と出会い、一人で生活をしていく生活力や、社会人としての社交性など身に着けることができました。都会のキャンパスライフというイメージとはちょっと違いましたが、私らしい大学生活をすごすことが出来たと思っています。

最後に、女性技術者として一言。私の学年は70人くらいのクラスに女性が9人でした。現在の職場でも女性は1割程度です。しかし、勉強や仕事をする上であまり不便なことはありません。たくさんの女性技術者が茨城大学で勉強して社会で活躍することを期待しています。


 
松山祐介(平成12年度修了) 勤務先:太平洋セメント株式会社
私は平成8年に都市システム工学科に入学し、そのまま大学院まで進学しました。研究室では「遠心力締固めコンクリートの変形特性」「高強度・高流動コンクリートの乾燥収縮特性」について研究を進め、毎日同期とワイワイと楽しく過ごしたことが今では良き思い出です。その後、縁あって太平洋セメント(株)に入社し、中央研究所に配属されました。現在、私は入社8年目ですが、専門分野はなんと地盤環境に変わり、毎日化学式とにらめっこしています。研究者にとって分野が変わる事は非常に大きなことであり、最初は戸惑いました。しかし、今思えば良い経験で、コンクリートを知っているからこそ地盤環境においても見えてくる部分もあり、貴重な知識を学生時代に得たのだと実感します。たぶん、学生時代に勉強したことを社会でそのまま活かせる人は限りなく少ないと思います。しかし、いつか自分が社会で中核に近づいた時、学生時代に得た知識がいかに重要なものであるかを認識する日がいつか来ます。学生時代にはしっかりと遊ぶとともに、しっかりと勉強することを勧めます。
 
天沼照悦(平成12年度修了) 勤務先:ジェイアール東日本コンサルタンツ(株)技術本部鋼構造設計部
私が勤めている会社は、JR東日本グループにおいて橋梁などの鉄道構造物の設計をおこなう会社として発足しました。担う分野は設計部門から施設計画、施工管理、維持管理、さらにはIT関連と年々広がり、今では鉄道土木に関するに総合コンサルタント会社に成長しております。
現在、私は設計部門の中でも鋼構造を中心とした構造物を扱う部署に所属しており、鋼製桁の設計や鋼製橋脚・橋台(橋桁を支える構造物)の設計業務を担当しております。
高校生のときは、ぼんやりと「社会基盤に関わる仕事をしたいな」と思っておりました。多くの方々の生活を支える鉄道という交通機関に対して僅かではありますが貢献できるよう日々頑張っています。
大学時代は、体育会系の部活に入っており体育学科と間違えられる?ほど(勉強は…)でしたが、卒論と修論をまとめたり、発表したりすることを通して専門知識以外にも、「目標に対して現状把握~課題抽出~解決方法を立てることの大切さ」や「聞き手を考えた説明(資料)」の大切さを学びました。このことは仕事をするようになった現在でも心がけていることです。また、フィジー、チュニジア、カナダなどからの留学生と同じ研究室で過ごしたこともとてもいい思い出です。
都市システム工学科には、卒業研究をまとめるにあたって指導教官や大学院生からアドバイスをもらいながら、研究室で一体となって作り上げていく風土がありますので、きっと卒業以降の進路においても役立つ経験が出来ると思います。

 
地引 賢(平成15年度修了) 勤務先:日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
私が高校生だった当時、地元の町は大規模な開発の最中でした。日々変わっていく町並みや次々に建つマンションを眺めているうちに、まちづくりや大きな構造物に興味を持っていったことが、都市システム工学科に入学するきっかけだったように思います。
都市システム工学科ではその名前から連想される都市計画は勿論、構造や材料、地盤や地震、そして環境など、都市を形成するあらゆる分野のことを学ぶことが出来ます。それらの講義はやはり専門性が高く難しいものでしたが、先生方の根気強い指導と、なにより友人達と互いに教え合いながら学び、乗り越えたことは、今となっては良い思い出です。
都市システム工学を学んでゆく中で私が最も興味を持ったものは、講義の一環で目にした衛星画像でした。その鮮明さと可能性に興味を持った私は衛星画像の研究ができる研究室に入り、大学院を含めて3年間、衛星画像の利用方法についての研究を行いました。
卒業後は大学での研究成果を活かす場を求め、衛星画像を利用したサービスを提供している企業に就職しました。現在は衛星画像を生成するシステムの開発に携わっています。
今振り返れば、入学前に想像していたよりも多くのことを学び、得ることができたと思います。皆さんも都市システム工学科で色々なことを経験して、その中から自分の興味を惹くものややりたいことを見つけて貰えればと思います。

 
内田佳子(平成19年度修了) 勤務先:ケミカルグラウト株式会社
「土木って何なんだろう?」この疑問が、私が茨城大学都市システム工学科への入学を考えた理由です。自分の好奇心だけで入学を決めてしまった私ですが、大学2年生のとき、「自分はこのままでいいのでしょうか?」という疑問を持ちました。担任の先生に相談したところ、先生は企業でのアルバイトを進めてくれました。その経験は私にとってとても有意義な体験であり、その後の自分の考え方が変るきっかけとなりました。この企業でのアルバイトを皮切りに、学会への出席、国際シンポジウムへの出席や運営など多くことを体験し、多くの人と知り合うことができました。
現在、地盤改良を専門とする建設会社で働いています。大学の授業で学んだ専門知識も役立ちましたが、授業以外で学んだことも役立ちました。そして、自分が今まで何をして、何を得たのかということが大切なのだと実感しました。今となっては、自分の好奇心や向上心を生かし多くことを経験できたのは、本当に良かったと感じています。
最後に、茨城大学に在籍されている方も、茨城大学に入学を考えている方も、是非、大学では多くのことを経験し、自分のために生かして下さい。


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